予防接種

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予防接種
予防接種は予約制で実施しています。
事前にお電話あるいは外来受付で予約してください。

これまでの接種歴を確認するために、必ず、母子手帳あるいは予防接種記録手帳を持参してください。
当院では、感染症のお子様との接触をさけるために待合室を分けており、
予防接種をご希望の方は非感染用の第一待合室でお待ちいただいております。

tel:0561511021
予約受付時間

[午前] 9:30 - 11:30

[午後] 平日 16:30 - 18:30

予防接種の曜日と時間

[火曜・水曜] 15:00 - 15:30 :インフルエンザ・新型コロナウイルス以外
15:30 – 16:00 :インフルエンザ

[金曜] 15:30 - 16:00 :インフルエンザ・新型コロナウイルス

尾張旭市・瀬戸市以外にお住まいで、当院で予防接種を希望される方へ
平成26年4月1日から「愛知県広域予防接種事業」が始まり、
住民票がない市町村でも定期接種の予防接種が受けられるようになりました。
尾張旭市・瀬戸市以外にお住いの方で当院での接種をご希望される場合は、
ご本人の住民票がある市町村で発行される連絡票が必要となりますので、
各市町村の保健センターにお問い合わせください。

定期接種と任意接種のワクチン

ワクチンには「定期接種」と「任意接種」とがあります。

  • 定期接種

    国や自治体が乳幼児に接種を強くすすめているワクチン。
    無料で受けることができます。

  • 任意接種

    接種するかどうか接種を受ける側(赤ちゃんなら保護者)に任されているワクチンですが、
    決して医学的に重要度が低いワクチンというわけではありません。接種することをお勧めします。
    費用は健康保健の適応がないため基本的に自己負担となりますが、自治体によっては接種を推進するため助成金を出しているところもあります。

標準的な予防接種時期と種類

標準的な予防接種時期と種類

*ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」との2種類があります。
2020年10月1日からワクチン接種後の次の異なるワクチンまでの間隔が変更になりました。
*同じ種類のワクチンを複数回接種する場合は、ワクチンごとに推奨されている間隔が定められています。
*日本の赤ちゃんが0歳で接種するワクチンは種類も多く、効率的に予防接種を受けるためにも、同時接種と言って複数のワクチンを同時に注射することが一般的になっています。
*同時接種でも副作用のリスクが特に増えるわけはありません。病院へ来る回数が減るメリットがあります。

スケジュールで見る予防接種
スケジュールで見る予防接種

ロタウイルスが内服、BCGがスタンプ式圧迫法、その他は注射です。
生後2カ月から予防接種を開始するのが一般的です。詳しくは下記のスケジュールをご覧ください。

  • 生後2カ月

    定期接種 ヒブ(1回目)/ 肺炎球菌(1回目)/ 四種混合(1回目)/ B型肝炎(1回目)

  • 生後3カ月

    定期接種 ヒブ(2回目)/ 肺炎球菌(2回目) / 四種混合(1回目)/B型肝炎(2回目)

  • 生後4カ月

    定期接種 ヒブ(3回目)/ 肺炎球菌(3回目) / 四種混合(2回目)

  • 生後5カ月〜11カ月

    定期接種 BCG(当院では行っておりません。各市町村の保健センターにご相談ください。)

  • 生後7カ月〜9カ月

    定期接種 B型肝炎(3回目)

  • 1歳0カ月〜1歳6カ月

    定期接種 ヒブ(4回目)/ 肺炎球菌(4回目)/ 四種混合(4回目)
    MR(1回目)/ 水痘(1回目)

    任意接種 おたふくかぜ(1回目)

  • 3歳

    定期接種 日本脳炎(1回目)/ 日本脳炎(2回目:1回目から6日〜28日あける)

  • 4歳

    定期接種 日本脳炎(3回目)

  • 5歳

    定期接種 MR(2回目)

    任意接種 おたふくかぜ(2回目)/ 三種混合 / ポリオ

  • 9歳〜12歳

    定期接種 日本脳炎(4回目)

  • 11歳

    定期接種 二種混合

  • 中学1年生女子

    定期接種 ヒトパピローマウイルス(1回目)
    ヒトパピローマウイルス(2回目)
    ヒトパピローマウイルス(3回目)

ワクチンの種類
ワクチンの種類
  • 不活化ワクチン
  • 定期接種
B型肝炎ワクチン

3歳以下の子どもが感染すると、キャリア(ウイルスを体内に保有した状態)になりやすく、キャリアになると慢性肝炎になることがあります。慢性肝炎になると長期にわたる治療を要し、最悪の場合、肝硬変や肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。B型肝炎の感染でよく知られるのは、出産時のB型肝炎ウイルスキャリアの母親から子への母子感染です。血液や性行為を介してもうつるので、年齢が大きくなるにつれ母親以外のB型肝炎ウイルスキャリアとの接触が増えるので感染の機会が増加します。B型肝炎ワクチンは、B型肝炎ウイルスが引き起こす様々な病気を予防します。

副反応

10%くらいの人に、頭が痛い、発熱、注射部位の発赤・腫脹(赤く腫れる)、しこり、熱感がでることがあります。妊娠中は原則注射しない。有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種する。

接種時期と間隔

生後いつからでも接種は可能ですが、生後2カ月ごろ接種開始するのがおすすめです。ヒブ、肺炎球菌、ロタワクチンとの同時接種できます。重要なワクチンです。大きくなってからでも接種することができます。まだ接種をしていない方はできるだけ早く受けましょう。

初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後2カ月 3回 2回目:1回目から27日以上あける
3回目:1回目から139日以上あけ、生後1歳にいたるまで
  • 不活化ワクチン
  • 定期接種
小児用肺炎球菌ワクチン(13価)

肺炎球菌によっておこる中耳炎、肺炎や敗血症、細菌性髄膜炎といった重症感染症を予防します。Hibと並んで乳幼児期に重症感染症を起こす細菌です。早期に免疫をつけるため、速やかにワクチン接種をしましょう。

副反応

うけた患者さんの10-20%に38℃の熱がでます。注射局所が赤くなったり、しこりができることもあります。2-3日でおさまります。

接種時期と間隔

接種開始年齢によって、接種回数が変わります。年齢が大きくなるに従って接種回数が減りますが、その分、免疫のつきが悪くなります。生後6カ月までの接種開始をお勧めします。

初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後2カ月〜6カ月 4回 2回目:1回目から27日以上
3回目:2回目から27日以上
4回目:3回目から60日以上(1歳から1歳3カ月で接種)
生後7カ月〜11カ月 3回 2回目:1回目から27日以上
3回目: 2回目から60日以上あけて1歳以降に接種
1歳(12カ月)
〜1歳11カ月(23カ月)
2回 2回目: 1回目から60日以上あける
2〜4歳 1回  
  • 不活化ワクチン
  • 定期接種
ヒブ:Hibワクチン(インフルエンザ菌b型)

インフルエンザ菌b型による感染症を予防するワクチンです。この細菌は髄膜炎などの重症の病気を引き起こします。
生後6カ月以降からこの細菌にかかる赤ちゃんが増えます。それまでに免疫をつけておきましょう。
小児用肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ワクチンと同時接種ができます。

副反応

接種した皮膚が赤くはれたり、しこりになることがあります。

接種時期と間隔

接種開始年齢によって、接種回数が変わります。年齢が大きくなるに従って接種回数が減りますが、その分、免疫のつきが悪くなります。生後6カ月までの接種開始をお勧めします。

初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後2カ月〜6カ月 4回 2回目:1回目から3〜8週間後
3回目:2回目から3〜8週間後
4回目:3回目から7〜13カ月あける(1歳こえたら接種)
生後7カ月〜11カ月 3回 2回目:1回目から3〜8週間後
3回目:2回目から7カ月以上あける
1歳(12カ月)
〜1歳11カ月(23カ月)
2回 1回だけ
5歳以上 1回 原則接種不可(リスクがある患者は接種可能:1回)
  • 不活化ワクチン
  • 定期接種
四種混合ワクチン(DPT-IPV)

四種混合ワクチンは百日ぜき、破傷風、ジフテリア、不活化ポリオの4種類の混合ワクチンです。

副反応

注射した日や翌日に発熱することがありますが、1−2日で下がります。20〜40%の人に接種後2−3日あるいは1週ころに注射局所が赤くなったり、しこりができることもありますが、2−3日で引いていきます。まれに注射をした腕が大きくはれることがあります。水で濡らしたタオルなどではれた部位を冷やして様子をみてください。それでも良くならない時は受診してください。注射部位にしこりが残ることがありますが、1〜2カ月で消えます。

接種時期と間隔
初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後2カ月 4回 2回目:1回目から20〜56日
3回目:2回目から20〜56日
4回目:3回目から6カ月以上あける。
    標準的には3回目から12〜18カ月の間に接種
  • 不活化ワクチン
  • 定期接種
二種混合(DT)

二種混合ワクチンは破傷風、ジフテリアの2種類の混合ワクチンです。

副反応

注射した日や翌日に発熱することがあります。注射局所が赤くなったり、しこりができることもあります。まれに注射をした腕が大きくはれることがあります。水で濡らしたタオルなどではれた部位を冷やして様子をみてください。それでも良くならない時は受診してください。注射部位にしこりが残ることがあります。

接種時期と間隔

11歳(予防接種法では11歳以上13歳未満)/1回のみ

  • 注射生ワクチン
  • 定期接種
麻疹・風疹混合ワクチン(MR)

麻疹ウイルスは、感染力も強く、感染すると気管支炎・肺炎や脳炎などの重症感染症を引き起こす怖いウイルスです。風疹ウイルスは、麻疹ほど重症な症状を起こすことは少ないですが、重症化する人もいるため注意が必要です。また妊婦が感染すると、お腹の赤ちゃんに、白内障、難聴、心疾患と言った病気を起こすことがあります。

副反応

接種して7〜12日後に38℃前後の熱や発疹(赤いぶつぶつ)が出ることがありますが、1−2日で下がります。注射した部位が赤く腫れたり、熱をもつことがありますが、2−3日でひきます。

接種時期と間隔
初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後1歳以上2歳未満 2回 2回目:5歳以上7歳未満(小学校入学前の1年間)
  • 注射生ワクチン
  • 定期接種
水痘(みずぼうそう)ワクチン

水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると体中に水を持ったような発疹ができます。重症化することは少ないですが、免疫力の落ちている人やアトピー性皮膚炎の人など重症化することもあります。

副反応

まれに注射したところが赤く腫れることがあります。熱が出ることはほとんどありません。

接種時期と間隔
初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後12〜15カ月 2回 2回目:1回目から3カ月以上あける
  • 不活化ワクチン
  • 定期接種
日本脳炎ワクチン

日本脳炎ウイルスにより引き起こされる脳炎を予防します。日本脳炎は、いったん脳炎を発症すると治癒しても障害が残ったり、死亡する確率も高いウイルス感染症です。日本脳炎ウイルスはウイルスに感染した豚の血を吸った蚊を介して人に感染します。昨今、色々な移動手段がありますし、感染すると重症になることを考えると豚があまりいない地域の人でも接種した方がよいとされています。

副反応

時に、熱が出たり頭が痛くなることがありますが、2−3日でおさまります。注射部位が赤く腫れることがありますが、これも2−3日でひきます。

接種時期と間隔
初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
3歳 4回 2回目:6日〜28日
3回目:4歳(2回目から6カ月以上あける)
4回目:9歳以上13歳未満(小学校3〜4年生)
  • 経口生ワクチン
  • 定期接種
ロタウイルスワクチン

ロタウイルスという冬季にはやる胃腸炎(嘔吐・下痢)の原因となるウイルスによる感染を予防します。ロタウイルス腸炎にかかると、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こし点滴が必要になったり、重症になると入院が必要になることもあります。稀ですが脳炎という重い合併症も起こすことがあります。ロタウイルスワクチン接種で重症になるのを約90%防ぐことができます。

副反応

まれに下痢をすることがあります。腸重積症の副反応が問題になっていますが、接種時期を守れば安全に接種できるとされています。期間内に接種を完了してください。何度も吐く、血便がでた時は腸重積が疑われます。すぐに診察を受けてください。

接種時期と間隔
初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後6週
おすすめは生後8週(2カ月)
から
生後14週6日(3カ月半)
ロタテック
3回
2回目:1回目から4週間以上あける
    (生後24週までに完了。それ以後は不可)
3回目:2回目から4週以上あける
    (生後32週未満までに完了)
ロタリックス
2回
2回目:1回目から4週間以上あける
    (生後24週未満までに完了)

ロタウイルスワクチンは、2020年10月1日から定期接種に変更されましたが、対象は2020年8月1日以降生まれの乳児です。

  • 不活化ワクチン
  • 任意接種
インフルエンザワクチン

毎年冬に流行するインフルエンザウイルス感染により引き起こされる呼吸器感染症を予防します。気管支肺炎、クループ症候群などの呼吸器疾患だけでなく、脳症・脳炎など重症感染を引き起こすこともありますので毎年シーズン前に接種をしましょう。

副反応

ときに熱がでたり、頭が痛くなったりしますが、2−3日でおさまります。注射部位に痛みを残したり、赤く腫れたりすることがありますが、数日以内におさまります。

接種時期と間隔

毎年10月半ばごろから接種が始まります。13歳未満はしっかり免疫をつけるために2回接種を行います。1回目を10月末~11月に接種し、2〜4週の間隔をあけて2回目を接種して下さい。

初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
生後6カ月〜12歳 2回 2回目:1回目から2〜4週あける
13歳以上 1回  
  • 注射生ワクチン
  • 任意接種
おたふくかぜワクチン

おたふくかぜウイルスは耳の下の耳下腺や、顎の下の顎下腺という唾液腺が腫れる流行性耳下腺炎という病気を引き起こします。無菌線髄膜炎を合併したり、後遺症として難聴を残すこともありますので注意が必要です。おたふくかぜワクチンはこの流行性耳下腺炎を予防します。

副反応

1%くらいの人で接種後2−3週ごろに耳の下が軽く腫れることがありますが、1−2日でおさまります。熱が出ることはほとんどありません。

接種時期と間隔

水痘同様1歳過ぎたら接種しましょう。確実に免疫をつけるために小学校入学前の2回目の接種がすすめられています。

初回接種の年齢 回数 接種スケジュール
1歳以上 2回 2回目:5歳以上7歳未満(小学校入学前の1年間)推奨
  • 不活化ワクチン
  • 任意接種
HPVワクチン

ヒトパピローマウイルスという感染すると子宮頸がんの原因となるウイルスの感染を予防します。平成25年度から定期予防接種になりましたが、副作用が問題となり、現在厚生労働省はHPVワクチンの積極的接種の呼びかけを中止するように勧告しています。

副反応

時に発熱することがありますが、すぐに下がります。まれに注射の痛みでめまいやふらつき、失神などが起こることがあります。注射の後は座って静かにしていましょう。注射部位に痛みを残したり、赤く腫れたりすることがありますが、数日以内におさまります。

接種時期と間隔
初回接種の年齢 種類 回数 接種スケジュール
小学6年生(10歳の4月1日)以降可能 サーバリックス 3回 2回目:1回目から1カ月あける
3回目:1回目から6カ月以上あける
ガーダシル 3回 2回目:1回目から2カ月あける
3回目:1回目から6カ月以上あける
小学6年生以降 シルガード9 2回 2回目:6カ月以上あける